元々は、近隣の野中寺の奥の院として創建されたものの、1730年代に黄檗宗の僧「格外衍機」(かくがいえんき)が荒廃した寺院を再興して、亀池庵・宝泉寺となったものが現在の法泉寺の祖となっているそうだ。御本尊は、府指定重要文化財でもある平安初期作の木造・聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)の立像で、大阪府下では数少ない聖観音である。また、日本一大きい高さ10尺(約3メートル)、重さ100貫(375キログラム)の大弁財天立像(だいべんざいてんりつぞう)があり、古くは「河内名所図会」などで亀池弁財天として紹介されている。その他にも、美しい曲線を描く透かし彫りの朱塗牡丹文猫脚型卓(しゅぬりぼたんもんねこあしがたたく)も府指定重要文化財となっているなど見所の多い寺院である。
大阪府羽曳野市野々上3丁目4-32
(1)近鉄南大阪線「藤井寺駅」または「古市駅」より徒歩15分
-
-