祭神は、経津主神(ふつぬしのかみ)と経津主姫神(ふつぬしひめのかみ)の夫婦神。平安時代初期には百済宿弥永継(くだらやどやえいのり)とその祖先の飛鳥戸氏を祭る神社であったという。大・小の官社(式内社)とその祭神を記した「延喜式」「神名帳」の名神大社として、祭礼時には朝廷より勅使が派遣された。そのことから神格の高さがうかがえる。この杜本神社と宮寺の関係を保っていた金剛輪寺は、神仏習合時代に創建されたもの。しかし1871年(明治4年)に、今度は神仏分離によって廃寺となっている。他にも、楠木正成公が戦死したときに、敵の目を逃れるために公の御首をひそかに隠した「大楠公首塚」、獣面人身を刻んだ一対の珍しい石像「隼人石」など、由緒ある遺跡が残る。
大阪府羽曳野市駒ケ谷64
(1)近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」より徒歩7分
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