羽曳野市役所の西側に位置する墓山古墳は、古市古墳群に属し、古墳群の中でも5番目の規模をもつ前方後円墳である。墳丘長225メートル、後円部直径135メートル、高さ20.7メートルで、前方部の幅153メートル、高さ19.3メートルである。周濠は全体をめぐっているが、北側の最も広い部分で幅38メートル、後円部の南側では幅15メートルと狭くなっている。墳丘内部の状況は明らかになっていないが、古市古墳群の中でも、大王陵級の規模をもつ古墳と考えられている。この後円部からは、長さ1.5〜2.5センチメートルの勾玉(41点)、家形・短甲形・靱形・盾形・蓋形の形象埴輪などが採集され、宮内庁書陵部などに所蔵されている。
大阪府羽曳野市白鳥3丁目
(1)近鉄南大阪線「古市駅」より近鉄バスに乗り換え「市役所前」下車徒歩5分
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