和泉国三宮であり、大鳥、泉穴師、積川、日根の各神社とともに五社大明神として知られる。聖神(ひじりのかみ)を祭神とし、信太聖神または信太明神ともいう。白鳳3年(675)、天武天皇の勅願によって創建されたとされ、往時は広大な神域を誇っていた。慶長9年(1604)に豊臣秀頼によって造営された本殿、末社の三神社は共に国の重要文化財に指定されている。聖は「日知り」の意で、暦の神様として渡来氏族の陰陽師が信仰していたといわれている。葛葉稲荷と同様、この神社にも、阿倍保名と妻の葛葉姫(くずはのひめ)、その子どもで、後の陰陽師・安倍晴明にまつわる伝承が残っていて興味深い。境内には、古代の植生を残すシリブカガシが繁る鎮守の森もある。JR阪和線北信太駅から南へ徒歩20分ほど。
大阪府和泉市王子町919
(1)JR阪和線「北信太駅」から徒歩で
備考:大人無料子供無料
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