岩湧山の険しい山腹(標高500m)に、樹齢400年の巨杉に囲まれてたたずむ岩湧寺(いわわきじ)。名称の「岩湧」は、高い岩場が湧くが如く屹立(きつりつ)する風景からきたと伝えられ、和泉山脈・金剛山地を行場とする葛城修験の霊場として知られている。寺伝によれば、文武天皇勅願で役小角が開基したとされ、もとは天台宗寺院であったが、明治期に融通念仏宗に改宗。戦国時代に建てられた多宝塔には、平安時代末期の作の本尊・金剛界大日如来坐像が安置されており、ともに重要文化財。自然豊かな境内では、秋海棠(しゅうかいどう)や季節の山野草が楽しめる。9月のお彼岸頃が花見の時期。
大阪府河内長野市加賀田3228
(1)南海高野線「三日市町駅」より南海バスに乗り換え「神納」バス停下車徒歩90分
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