泉佐野市日根野に鎮座する日根野・上之郷・長滝地区の総社であり、『延喜式』や国内神名帳にも名が出ていた古社。祭神は神武天皇の父・鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)と母・玉依比賣命(たまよりひめ)。和泉国五社(大鳥・泉穴師・聖・積川・日根)のひとつ。鎌倉時代に日根野は九条家の荘園となり、溜め池や水路がつくられて開発が進み、日根神社は「大井関大明神」の名で呼ばれるようになったが、天正4年(1576)、秀吉の根来攻めによって社殿が悉く焼失。現在の社殿は、慶長5年(1600)秀頼が再興したもの(府の指定文化財)。毎年5月の例祭「まくら祭り」は、のぼりに色とりどりの枕をつけて村々を巡行する特色ある祭。7月の「ゆ祭り」には五社音頭踊りが奉納される。
大阪府泉佐野市日根野631-1
(1)JR阪和線「日根野」駅より南海バスに乗り換え「東上」下車徒歩1分
設立年:673
備考:拝観自由
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