日本書紀によると、この宮殿は5世紀頃の允恭天皇(いんぎょうてんのう)が皇后の妹姫にあたる「弟姫」と呼ぶ姫のために造らせた宮殿であるという。姫は生まれつき容色が優れて美しく、その輝きが衣服を通して見えたので「衣通郎姫(そとおしのいらつめ)」と称されていた。そして天皇はこの姫をたいそう愛していたそうである。現在、この宮跡は有志の人々により保存会が結成され、その由緒ある史跡の管理にあたっている。公園内にあるこの石碑には、きれいな花が供えられており、姫が詠んだ歌の碑も立てられている。
大阪府泉佐野市上之郷
(1)南海本線「泉佐野駅」またはJR阪和線「日根野駅」よりコミュニティバス南回り「上之郷」下車が最寄
敷地面積:50平方m
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