境内の鐘楼は江戸前期の建築様式であることから鐘と同時期の建立と考えられ、現存する近世の鐘楼としては府下で2番目の古さである。また、境内にある薬師堂において土用の丑の日には、病気の原因となる疫病神や邪霊などを胡瓜に封じ込め、病気平癒を願うという「胡瓜加持」が行われており、庶民信仰としての薬師信仰の一端が見られる。他にも、当寺本堂前にある「佐井の清水」は、行基の祈願により湧き出たと伝えられる霊水を引いたもので、薬師堂の薬師如来信仰と結びつき、病気平癒、特に眼病に効験があることで信仰を集めたものである。
大阪府吹田市佐井寺1-17-10
(1)JR京都線「吹田駅」から阪急バスに乗り換え「佐井寺」下車徒歩5分
-
-