天平7年(735)行基によって創建されたといわれる寺院で、新西国第十二番霊場として知られる。通称“萩の寺”と呼ばれ、毎年秋には3,000株の萩の花が咲く。日本を代表する俳人の正岡子規もこの寺の萩を見て、「ほろほろと石にこぼれぬ萩の露」と詠んでおり、境内には句碑もある。かつてここを訪れた行基は、投げ捨てられる屍を哀れに思い、民衆火葬を日本で初めて行った。その折、薬師如来を彫り、死者の霊を慰めるため行基自ら萩を植栽したものと伝えられている。生命力の強さと和合を願う行基の思いが込められているとされる萩に覆われた境内は、「大阪みどりの百選」のひとつ。毎年9月15〜25日頃に「萩まつり道了祭」が行われる。
大阪府豊中市南桜塚1-12-7
(1)阪急電車「曽根駅」から徒歩で
敷地面積:500平方m
備考:萩まつり道了祭並びに三十三観音まつりの期間は500円
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