岸和田城天守閣の東側に鎮座し、城の鎮守の神であり、岸和田だんじり祭の聖なる場でもある、岸城神社。もともとは正平17年(1361)、地元の農民たちが五穀豊穣を祈って神明社を築いたのが始まりとされるが、約620年前に京都の八坂神社から素戔鳴尊(すさのうのみこと)を勧請(かんじょう)してからは、牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれ、地元の守り神として繁栄。後に慶長年間に秀吉の家臣・小出秀政が岸和田城を大改修するのを機に八幡大神を合祀、以来代々の城主や住民にも厚く信仰されてきた。明治維新で氏子が広範囲になり、「岸城神社」に改名。明治29年(1896)に、現在の広大な社殿が奉建された。城が千亀利城(ちきりじょう)と呼ばれていたのにちなんで、縁結びの神(ちぎりのかみ)として参詣者が多い。有名な岸和田だんじリ祭はこの社の例祭。
大阪府岸和田市岸城町11-30
(1)南海本線「蛸地蔵駅」から徒歩5分、南海本線「岸和田駅」より徒歩8分
ご利益:疫病災厄難除け勝運安産
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