地下鉄四つ橋線玉出駅から北へ200m、中風除け、ボケ祓(はら)いにご利益のある生根(いくね)神社。もともとは、住吉大社の摂社・生根神社(奥の天神)から少彦名神の分霊を勧請、勝間村(こつまむら)玉出の産土大神として奉祀したのが始まりとされている。大阪市西成区付近は、古くは勝間(こつま)と呼ばれ、「こつま南瓜」がその特産物。形は小ぶりだが、肉質がしまって味がよく、昔の人は野菜が不足する冬に、保存しておいた南瓜を食べ、カロチン、鉄分などの栄養を補った。同社では、毎年冬至の日に、豆のあんかけ蒸し南瓜が参拝者に振舞われる「こつま南瓜祭り」が催される。これを食べると中風除けやボケ祓いになると信じられている。また、毎年7月24・25日には、清和天皇(858年頃)の時代に始まったとされ、雨乞いが実った際の感謝の念を表す「だいがく祭り」(台楽または台額)が開かれる。境内には「玉出の台額」(府の有形文化財)という秋田の竿灯(かんとう)と同種のものが大勢の若者に担がれ、夜には78張の提灯に灯が入りたいへん鮮やかだ。
大阪府大阪市西成区玉出西2-1-10
(1)地下鉄四つ橋線「玉出駅」より徒歩3分
ご利益:無病息災・学業・商売繁昌
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