南海高野線帝塚山駅を下車し、西へ歩いて約100m。築造当初の前方後円墳の形をほぼ残す帝塚山古墳は全長約120m/高さ約7〜8mの国史跡。採集された埴輪などから古墳時代中期(5世紀頃)のものと推定される。市街地化が進むこの一帯にはかつて古墳が多く存在していたと考えられていて、寛政10年(1798)頃に刊行された『摂津名所図会』には、当時付近には前方後円墳の塚が他にもあり、地元では大伴金村塚と鷲住王の塚を「帝塚山」といった、と記されている。また近年、帝塚山古墳からほど近い帝塚山東遺跡では弧を描いた幅の広い溝が見つかり、埴輪が多く出土したことから古墳の周濠であることが判明。「万代古墳」と名付けられている。
大阪府大阪市住吉区帝塚山西2-8
(1)南海電鉄高野線「帝塚山駅」より徒歩3分
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