「うだつ」は、もともとは延焼を防ぐ目的だったものが、時代とともに家の装飾になり、さらに「うだつが上がらぬ」といわれるように、家格を示す象徴になったとされています。円山川と八木川が合流する盆地に位置する養父市八鹿町八鹿は、舟運が物流の主役だった時代は、船着場として栄えました。さらに江戸時代後期に但馬地方で養蚕が盛んになると、繭や生糸の集散地となり、八鹿商人は大いに活躍しました。その結果、新町区や諏訪町区などの古くからの商店街には、うだつのある建物が多く見られます。
兵庫県養父市八鹿町八鹿
(1)JR山陰本線八鹿駅からバスで
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