大屋町には今でも、3階建ての養蚕住宅が残っています。2階もしくは3階まで壁を高くして瓦葺の屋根を持った家が多く、養蚕の普及した19世紀中頃から小屋部分を利用して蚕を飼うようになりました。中でも大屋町大杉地区は養蚕住宅の町並みが良く保全されていることから、兵庫県景観形成地区に指定されています。養蚕における世界的先駆者・上垣守国は、大屋町蔵垣で生まれました。守国は家業の農家のかたわら村の人々に学問を教え、若くして村の庄屋となり、晩年まで村のために貢献しました。
兵庫県養父市大屋町大杉(木彫展示館付近)
(1)JR山陰本線八鹿駅からバスで
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