戦国時代に存在した園部城は天正6年(1578)の落城と共に終わる。元和5年(1619)小出吉親が三万石で入封すると、麦畑になっていた城址に、再築した。天守閣のない陣屋と呼ばれる小城郭であるが、背後の小向山に、三層の物見櫓をつくった。慶応4年(1868)、朝廷の命令によって改築をはじめ、備えをきびしくした。この地域の城跡としては多くの部分が残っており、城門・隅櫓・城壁の一部が往時を偲ばせる。城門は園部高校の校門となっている。
京都府南丹市園部町小桜町
(1)JR嵯峨野線園部駅/京阪京都交通バス/5分/園部高校前下車
時代:1621
備考:無料
-