裏参道の坂道が太子坂(奉行坂)と呼ばれたのに対し、表参道の坂は、古来「大坂」と称されていました。表参道は、大雑把に言うと一ノ鳥居〜ニノ鳥居が下院、ニノ鳥居〜三ノ鳥居が上下両院を結ぶ大坂、三ノ鳥居から先が上院というふうに分けられます。すなわちニノ鳥居は、下院の平坦な道が終わり、ここから大坂道に入るという、その境目の位置に立っているわけです。現在のニノ鳥居は、寛永19年(1642)、それまで木造であったものを石造に改めたもので、高さ約8.5メートル(四間四尺)、柱間約5.7メートル(三間八寸)あり、これは高さ約9メートル(四間五尺七寸)、柱間6.6メートル(三間三尺七寸)の一ノ鳥居に比べ、全体に一回り小さいです。
京都府八幡市八幡高坊
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