大和と河内を結んだ街道のうち一番に賑わった街道にある峠で、今も石畳や石仏、石標などが残り、峠の面景がたっぷり残る。芭蕉も最後の旅でここを通り、「菊の香やくらがり登る節句かな」の句を詠んでいる。国道の308号だが、峠付近は軽自動車がやっと通れる程度の幅の上、勾配もきつく、初心者には難儀な道。歩くに限る。この街道の途中、南生駒駅から歩いて30分ほどの所に伊行氏の彫った阿弥陀仏(秘仏)を本尊とする石仏寺がある。普通には拝観できないが、素朴な表情のいい石仏である。
奈良県生駒市
(1)近鉄南生駒駅から徒歩で
規模:延長3.3km
-
-