専立寺は、「和州高田坊再建願」では、1600年(慶長5年)、本願寺十二世准如が創建し、高田御坊とよばれて、大和御坊のひとつとして、壮麗な伽藍を形成していたことが記されています。また、越前三国湊の同名の専立寺とは、創建以来、深いかかわりを持っています。1838年(天保9年)、本堂を焼失し、翌々年、仮本堂や書院などが建てられて、現在に到っています。太鼓楼、表門、築地塀は、文化財保護条例によって、市の文化財となっています。当時、この地に入部した桑山氏は、専立寺を中心に、寺内町の形成を進め、農村的本郷に対して、商工のまちの発展に努めました。自来、本町、市町周辺は、のちの近代商工都市の礎えとして、長く隆盛を極めることになります。
奈良県大和高田市内本町10-19
(1)JR高田駅から徒歩で
創建年代:慶長5年(1600年)
備考:無料
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