吉備中央町出身の作庭家重森三玲氏が1969年京都市内の誂(あつらえ)友禅工業協同組合の依頼を受けて、同組合が所有する「友琳会館」に作庭したものです。友琳会館の改築に伴い、三玲氏の郷土である吉備中央町(当時賀陽町)へ復元する条件で無償で町が譲り受け、2002年、町役場賀陽庁舎の中庭に整備されたものです。庭園の形態はおおむね長方形で、面積は約410平方メートル。束熨斗(のし)模様にヒントを得てデザインされた池庭を中央に配し、その周囲を枯山水とした池泉鑑賞式庭園で、伝統的な日本庭園の中に現代的な味わいを盛り込んだ近代日本庭園の傑作と評されています。庭名の「友琳」は友禅染の創始者と伝えられる宮崎友禅斎の「友」と、友禅斎が影響を受けたとされる江戸時代前期の日本画家尾形光琳の「琳」を組み合わせて、三玲氏自らが命名したものです。
岡山県加賀郡吉備中央町豊野1-2
(1)賀陽ICから車で
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