慶長11年(1606)の建立で、岡山県下の多宝塔の中では最も古い。この多宝塔の亀腹(ドーム状の屋根)は本瓦葺になっているが、かつては漆喰で固めてあったものを、明治時代の修理のとき改変したといわれる。内部の室内全面には装飾文様・絵画が極彩色で描かれている。塔の傍らには、落慶供養のため法華経を読誦したことを記す石碑が立っている。また、多宝塔と並んでそびえ立つ大きないちょうの木(市指定天然記念物)は、塔の建立記念に植樹されたといわれている。
岡山県笠岡市笠岡5930
(1)笠岡駅から徒歩で
創建年代:1606
-
-