皇子宮とも呼ばれる町の氏神五柱神社の社務所北側に急流か荒波で丸くなった大小の礫を円形に積み上げた積石塚古墳がある。今から千六百年ばかり前、五世紀初頭の古墳で、因島古代研究の第一人者、故中島忠由先生は、「当時高貴の方が唐からの帰国途中に亡くなられ、玄海の荒磯の石を集めて泊地船所であったこの場所へ埋葬されたものと考えられる。」と説明なさっていた。造礁サンゴの礫もあるので有力説。皇子宮がこの丘に祠られたのも、この古墳の被葬者の高貴な身分に由来するかとも考えられる。
広島県尾道市因島三庄町
(1)土生港からバスで
時代:古墳
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