波打際の独立した巨岩の中央の蓮華座の上に舟形の輪郭を彫り沈め,その中に地蔵坐像が彫られています。頭部のうしろに円光背を浮き彫りにし,右手に錫杖を持ち,左手に宝珠をのせています。また,この像の左右には,花瓶を浮き彫りにし,その周辺に願文が刻んであり,正安2年(1300)仏師念心の刻銘があります。
広島県三原市鷺浦町向田野浦向田港
(1)三原港から船で(向田港下船してすぐ)
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