久留米から日田・大分へは、今は国道210号と久大本線が走っている。江戸時代は久留米藩領として草野、吉井は豊後街道の宿場町であった。浮羽郡の郡役所もここに置かれ、大地主、大商人もここに店を構えて物資の集散地となった。それらの遺構が、今も残る70棟余の白壁土蔵造りの旧家の家並みである。旧町屋の遺構をよく残す吉井町は、町なかに5本の堀川を通している。筑後川の大石井堰から取水している川で、この川と旧家の白壁の光景がまたよく似合っている。
福岡県うきは市
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