江戸時代始めの1606年、この海岸に漂っていた無人の小舟に「津屋崎の岸に寄る波返るとも恋の浦路は行く方もなし(津屋崎退きしに寄せる波はすぐ返るけれど、私たちの恋には行き先がない)」という歌が残っていました。庄屋の娘「嘉代」と、いいなづけの廻船問屋のせがれ「仙吉」が、恋を貫いて心中したのでした。ふたりの仲を引き裂こうとした藩主に逆らえなかったからです。それからこの海岸は、「恋の浦海岸」と呼ばれるようになったとか。静かな入り江にあるビーチからは水平線に沈む夕日を眺めることができます。
福岡県福津市渡
(1)JR福間駅から車で
規模:延長500m
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