棚底城は天草で最も高い倉岳(標高682m)の尾根線上に築かれた戦国時代の山城である。中世天草には、天草五人衆と呼ばれる国人が抗争を繰り返しており、『八代日記』には五人衆の上津浦氏と栖本氏の抗争地として、棚底城が登場する。発掘調査により、大型建物跡や、舞台などがあったと推測される柱穴や、豊富な貿易陶磁器片、茶の湯道具や碁石のような娯楽品も出土している。
熊本県天草市倉岳町棚底
(1)本渡から車で
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