日本の敗戦が濃くなった太平洋戦争末期の1945年、日出町大神の牧の内に、1人で操縦する魚雷艇で敵艦を撃沈する人間魚雷「回天」の特攻基地が造られ、4月25日に大神突撃隊が開隊した。この大神基地において、約700名の若者が回天の訓練を積んだ。現在、大神回天基地跡には、水雷壕、回天格納庫、実用頭部格納庫などといった幾つもの岩穴の他、回天の水漏れ等の検査をした調整場プールや士官浴場等が残っている。回天神社は、戦時中は大神突撃隊庁舎内に祀ってあったが、終戦後の昭和21年に元隊員の懇願により、住吉神社の境内に遷座された。回天基地は全国に4ヶ所造られたが、人間魚雷回天の特別特攻隊員の英霊を祭る回天神社が存在するのは、ここ大神だけであり、回天の1/3模型と、海中より引き上げられた九三式魚雷後部が展示されている。
大分県速見郡日出町大神深江
(1)大神駅から車で
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