橋口氏の先祖は、中世に美々津へ来た修験者と伝えられ、当地に真言宗長福寺を開山している。現在の橋口家は、長福寺跡に建っているもので主屋の北に設けられた座敷と、切り立つ崖の間の露地に庭園がある。この庭園は、長福寺の本山にあたる京都醍醐寺の三宝院庭園を模倣したとも言われるもので、天文年間(1532〜1555)に造園されたと推定され、池・橋・石組・それに植栽といった、伝統的な池泉式庭園の手法を採り入れた名園である。なお醍醐寺との関係から、京都あたりの作庭師が手がけた可能性もある。
宮崎県日向市美々津町3008
(1)日向市駅から車で
築庭年代:1532〜1555
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