燕市長善館史料館
新潟県燕市粟生津97
天保4(1833)年から明治末(1912)年まで80年間にわたって、1,000人の若者の心を鼓舞した長善館は、良寛の慈愛の志を受け継いだ学校でした。日本一の長流信濃川の洪水にさいなまれる住民の苦悩に思いを寄せ、何とかならないかと願う良寛様の心を受けて開学し、困れるものを救ってこそ学ぶ価値があるとする学是の下で実行型の逸材が育ちました。大望を抱いた青年たちは明治維新に命をかけ、大河津分水の建設や社会奉仕・医学・文学の道に願いを実現しました。当史料館の4つの展示室には、学塾の歩みや教育の特徴・教科書・今にも適用する教育方法を学んだ人たちの多彩な業績が紹介されて、先人の奥深い偉業を伝える史料館となっています。●展示品・越北の鴻都、私塾「長善館」ゆかりの品や燕市名誉市民の故鈴木虎雄博士の遺品・全国で3番目の大きさ「米納津隕石」の模型・横山操作品「送電源」ほか・亀倉雄策「東京オリンピックポスター」・市の貴重な文化資料など