全日本の観光地へ
比叡山は古くから延暦の境内があることでスギやモミなどのきが切られずに生い茂っており、雨に煙る風景は「琵琶湖八景」の一つ「煙雨・比叡山の樹林」として選ばれています。
湖国随一の紅葉の名所。境内には3000本とも言われるもみじや楓の紅葉が彩り、秋には多くの観光客が訪れます。日吉大社では11月の1ヶ月を「もみじ祭り」と題して、中旬から月末にかけてはライトアップも例年行われます。
仁王門から境内への参道の両側には、200年もの樹齢をもつというキリシマツツジが数十本植えられており、4月下旬から真紅の花を咲かせます。広い境内や参道がツツジに埋め尽くされ、華やかさを増します。
長等山の山麓から中腹にかけての公園内にソメイヨシノ・山桜・八重桜が約900本あり、平忠度の「さざ浪やしが(志賀)のみやこはあれにしをむかしながら(長等)の山ざくらかな」の歌で知られる桜の名所です。琵琶湖と市街の眺めも良く、お花見に人気のスポットです。
瀬田川流域も含めて山桜・ソメイヨシノなど約1500本。広い境内の名所にある桜の木々が薄紅色の花を咲かせます。月見亭から見る桜、また近くの瀬田川岸の桜と見るポイントは数多くあります。
JR唐崎駅の東、近江八景“唐崎の夜雨”で名高い唐崎の松があります。現在の松は3代目で、笠をふせたような美しい姿と湖岸のヨシ、元禄時代のものらしい燈篭などが造る風景は一幅の墨絵のようです。芭蕉の「辛崎の松は花より朧にて」という句で有名です。そばに立つ唐崎神社は日吉大社の摂社で、7月28・29日にみたらし祭が行われます。
石山寺内の奇岩怪岩で諸堂宇もその岩盤上に建ち並ぶ。
安曇川の上流付近、比良山系の西側にあります。かつて若狭から海産物を運ぶ「鯖街道」が通っていて、渓谷沿いには明王院や地主神社があり、奇岩怪石と四季の自然美に彩られた渓谷で秘境ムードが漂っています。夏には鮎釣り場として人気が高く、期間中(6月末〜8月末)には大勢の釣り人で賑わいます。
瀬田川にかかる鹿跳橋付近の呼び名です。この辺りになると両岸が迫って川幅が狭まり、水の流れも急に激しくなって川面には奇岩があちこちに顔を出す瀬田川景勝地のひとつです。鹿跳という名は昔、弘法大師が対岸の立木山に霊木を発見しましたが、流れが激しくて渡れないでいると白い鹿が現れて背中に乗せて岩を跳んでくれたという伝説に由来しています。
滋賀県の面積の1/6を占める日本最大・最古の湖。クルージングやボート遊び、湖沿いをゆったり散策したり雄大な自然の中でたくさんのレジャーが楽しめます。1950年国定公園に指定されたのを機に選定された琵琶湖八景の風光明媚な景観は、多くの詩歌や絵画にも表されています。