霊台橋
熊本県下益城郡美里町清水
緑川の船津峡谷を虹のようにまたぐこの石橋は、全長90m・高さ16mと単一アーチ橋としては日本一の規模を誇っている。わずかな雨でもたびたび流失するため、弘化2年(1845)時の惣庄屋篠原善兵衛が石橋の建造を企図。種山石工の卯助・宇市・丈八の三兄弟をはじめと多くの石工・大工、さらに全住民が一丸となって約10カ月費して造られた。昭和41年、上流に橋が架けられるまで、トラック・バスなどのひんぱんな往来にもビクともせず、交通の要所として重要な役割を果してきた。同42年国の重要文化財指定。