崎津天主堂
熊本県天草市河浦町崎津539
穏やかな羊角湾を臨む崎津の漁村に建つ教会。明治以来3回の建て直しが行われた現在の教会は、昭和9年、ハルブ神父により創建された。長崎の鉄川与助によって施工された教会は、尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式で、その堂内は畳敷きになっている。また、正面の祭壇がある場所は、禁教時代に厳しい踏絵が行われていたところでもある。教会が建つ漁港一帯は、平成8年、日本の渚百選「キリシタンの里崎津」に選ばれ、平成13年には、日本のかおり風景100選「河浦崎津天主堂と海」、平成23年には、天草市崎津の漁村景観が「国の重要文化的景観」にも選ばれている。