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森に囲まれた静かな公園。大町ダム(龍神湖)が眺望できます。
平安時代の後期、現在の大町周辺には、伊勢神宮領仁科御厨と皇室領仁科荘という2つの荘園がありました。この荘園を支配していたのが、仁科氏でした。仁科氏の子孫は全国に残り、お茶の宗偏流家元山田氏や歌舞伎の岩井半四郎氏などが有名です。仁科氏は、戦乱などに備えて木崎湖畔に突き出た半島状の地形を利用し、三方を湖と沼地で囲まれた「水城」を築きました。これが森城です。
真言宗智積院の末寺。創建は平安時代と云われている。重要文化財観音堂は、如意輪観音を安置し、その構造は穂高町の松尾寺に良く似て、軒の出を大きくして周りに柱を立てて、軒を支えている。近年の修理で茅葺から茅葺形銅板葺の屋根に変えられた。鎌倉時代から室町時代の特徴を持つ、松本平最古の寺院建築となっている。
県内最古の曹洞宗寺院。2階建て楼門形式の山門は明治の初めに松川村観勝院から移築したもので、諏訪大社の宮大工立川和四郎のみごとな彫刻が各所に施されており、県宝に指定されています。また、山門の脇には珍しい化石植物オハツキイチョウの大木がそびえており、ひときわ目を引きます。オハツキイチョウは葉に銀杏様の物を宿すもので、葉の約一割程度がこの形を取ります。子宝のお守りとして人気があります。
現在の建物は江戸時代のはじめのものですが、現存するわが国最古の神明造りの様式を正確に伝えていることから、本殿・釣屋・中門は国宝に指定されています。社宝は、室町時代初めの永和2年(1376年)から現在までの遷宮の様子を伝える棟札や、鎌倉時代に造られた銅製の懸仏(仏は神が姿を変えたものとする神仏習合の考えから御正体ともいいます)、銅鏡、社印などが多数残されており、このうち胸札27枚と懸仏5面が、国の重要文化財に指定されています。
営業:9:00〜17:00
嘉祥2年(849)の創建といわれています。昔、この地を治めていた仁科氏が厚く信仰していた熊野権現那智大社を分社したと伝えられ、本殿は地方色豊かな安土桃山時代の様式をよく留めており、国の重要文化財に指定されています。また、神社でありながら境内には三重塔(長野県宝)や観音堂(大町市指定文化財)が残るなど、神と仏を一体とする「神仏習合」の影響を色濃く残しています。
縄文前期の遺跡で、2群の配石跡と竪穴などの遺構が発見されました。現在もストーンサークルが見られます。
営業:9:00〜16:00
元禄11年(1698)に近在の大工の手で建築された民家で、建立年代が明らかなものとしては、県内で最古とされています。間口14間、奥行6間で建坪は84坪もあり、江戸時代前期としては規模も大きく、古い様式を残していることから安永9年(1780)建築の土蔵と共に国の重要文化財に指定されています。
わが国最古の神明造りを残している、本殿・中門・釣屋は、国宝に指定されています。
営業:4月中旬〜11月下旬7:30〜17:30
黒部ダムの大放水が間近で望め、迫力と感動を味わえる展望広場です。3ヶ所の観賞エリアが設けられています。