大正洞
山口県美祢市美東町赤佐山
秋吉台の東北端に近い真名ケ岳の北にある縦穴で、連絡した数層からなっている立体的な石灰洞。昔は牛隠し洞と呼ばれ、戦乱や内乱のおりに里人が牛を奪われることを恐れてここに隠したため、この名がついていたといわれています。大正10年1月15日に大島政一氏により発見できたもので、支洞と縦穴が多く立体的変化に富んでいるうえ、洞は入口から終点まで1km弱にすぎないが、支洞を合わせると2kmに近く鍾乳洞、石筍に富んでおり、なかでも石灰石の天然橋は貴重です。構造は高天原2層と極楽地獄奈落の5層からなり、縦横に連絡した立体的で複雑な鍾乳洞を形成しています。鍾乳石や石筍は多種多様な形状をなしており、まさに地下の殿堂。洞内は鍾乳洞では我が国で初のマグシーバー(携帯用説明機)を導入し、「音とおしゃべりと音楽」による総合的な案内が楽しめます。