熊本県立装飾古墳館
熊本県山鹿市鹿央町岩原3085
国内の1/5の装飾古墳がある菊池川流域。ここは装飾古墳密集地にある国内初の装飾古墳専門の博物館。敷地は県北部に位置し、周辺には墳丘の姿、形の美しさとも日本で屈指の前方後円墳である双子塚古墳を有する岩原古墳群が散在している。この博物館は、単なる展示のためだけの建築としてではなく、古墳群と周辺環境をも、一体として見せようとする環境博物館である。そのため、建物を古墳群が一望できるような基壇として考えられた。来館者は、駐車場に降り、木立の中の昇り坂の沿道を歩いて、建物へたどり着く。ウォーターカーテンの横を抜け、屋外階段を昇ると、視界一杯に緑の中の古墳群がひろがる。人々は、この場所で、過去から現在へと続く雄大な時間の流れを感じることであろう。建築家は世界的に有名な安藤忠雄氏。