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康平寺

康平寺

熊本県山鹿市鹿央町霜野1870-2

康平寺は、11世紀中頃、後冷泉天皇の康平元年(1058)、真堂浦(現在の霜野地域)に建立された天台宗の山岳密教寺院です。「肥後国誌」によると、「康平元年の創建ゆえに康平寺と名付けられ、四方の谷に四つの法塔と九十九院があり、四明が岳の頂に鐘楼をもち、一山の宗が本堂に集まり読経勤行し、多くの寺領を有した」とあることから、天台宗の一大山岳寺院であったと言われています。本堂(本尊を安置している所)や、講堂(主に講義や説教を行う所)、庫裡(寺の事務所)など、真堂浦にはたくさんの建物がありました。また、昔は、旧山内村を霜野村と言い、康平寺の領地だった時代もありました。その霜野村のあちこちに、九十九院(僧侶の住まい)がありました。さらに、真堂浦の本堂から、東西南北に2キロずつ離れて、4つの法塔(康平寺の付属の寺)があり、現在残っているのは、北谷の長福寺だけです。康平寺では、たくさんの僧侶が、山岳修行と学問と祈祷を行っていたと言われています。康平寺は平安時代の後半に建てられましたが、一番栄えたのは鎌倉時代の後半で、現在残っている「千手千眼観音菩薩」や「二十八部衆像」は、鎌倉時代の作です。

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