私立米本図書館
千葉県香取郡多古町次浦1827
明治42年の創立で、県内では6番目に古い図書館である。設立者で初代館長の米本信吾氏(1883〜1968)が、日露戦争後の青年の奢侈を読書によって戒めようとして設立したもので、一般図書の他、主なものは、町内出身の儒学者並木栗水(1829〜1914)の蔵書や、後に併設された「短歌図書館」には印旛郡出身の歌人吉植庄亮(1884〜1958)が主宰した「椰攬」関係の書籍が所蔵されている。邸内には吉植氏の歌碑もある。「庭松のうれに吹きたゆるゆふかせのしつけきこころわれに来りつ」庄亮「夏山の草の起き伏あはれにて子と踏みきたる朝の陽のかげ」重信