庭田貝塚
岐阜県海津市南濃町庭田858
縄文時代の貝層を伴う集落遺跡庭田貝塚は、近鉄養老線駒野駅の北西約1.4キロメートルに位置する岐阜県唯一の海水産貝塚です。故小川栄一氏によって明治43年8月に発見され、翌年1月の調査によって貝塚の存在が確認されました。本貝塚の本格的な調査は、昭和51年に関西大学教授の網干善教氏により一部実施されました。また、平成6年に名古屋大学文学部教授の渡辺誠氏により遺跡の範囲確認調査を実施しました。貝塚を構成する貝類はマガキが主でウネナシトマヤガイ、ハマグリ、アカニシ、イボニシ、オオノガイ、サルボウ等です。また、同所より出土した土器片は、縄文中期のものが大半を占めています。