全日本の観光地へ
高梁市街に沿って流れる高梁川は、上流で日本屈指のカルスト台地・阿哲峡を通りカルシウム分をたくさん含む。その川のコケを食べて育つ鮎は香りがよく、まさにこの地だけの賜物。地元の漁師から仕入れた天然の鮎を、魚屋の店先で塩焼きにしたのが好評で誕生した料理店「魚富」。いろんな鮎料理を堪能しよう。
扉の向こうに、シックで大人っぽい「香木」の世界がひろがる。ここでは時が少しだけ緩やかに過ぎていくようだ。でも決して堅苦しい雰囲気ではない。お酒の好みを伝えれば、ちゃんとセレクトしてくれるので、バー初心者でも安心して飲むことができる。パーティーは予算など気軽に相談にのってくれる。
屋根にズラリと並んだビクター犬がトレードマークの倉敷山陽堂アンティークモールの2階にある博物館。今や超レア物となった怪物くんシリーズ、アトム、ウルトラマン、ドラえもんなどのアニメキャラクターものに加え、明治時代のブリキの貯金箱など日本製にこだわった約2000点が展示されている。
関西より西では珍しい、すずらんの自生地で、見頃は5月中旬から6月初旬である。また、ここ一帯に広がる「おもつぼ湿原」は、約2万平方mもあり、湿原植物の宝庫で四季それぞれに楽しめる。初夏から秋にかけてはリュウキンカ、トキソウ、サギソウやハッチョウトンボなど、貴重な動植物とも出会える。
明治時代の工場を復元した資料館「ベンガラ館」に併設しているのが、ベンガラ陶芸館。ここでは、手びねりや絵付けが体験できるようになっていて、まったく初めての人でも親切に手ほどきしてくれる。ベンガラ焼手びねり1kg500円、焼成料1kg1000円(箱代・送料は別料金)、絵付け1000円から。
落ち着いた雰囲気の本町界隈の中でも目をひく池上家は高梁川水路の船主であり、両替商や醤油製造を営んでいた高梁を代表する豪商。1843年に建てられ、一部は大正時代に改築された。敷地内には、旧商家棟、管理棟、商家資料棟、醤油製造棟があり、江戸時代の旧家の格式を感じさせるたたずまいだ。
ライフパーク倉敷の中にある倉敷科学センター。
梶並川上流に整備された「トム・ソーヤ〜冒険村」。定員6名のコテージ6棟と、同じく定員6名で和室とエアコンを備えたコテージ5棟が人気だ。また、25カ所のテントサイトを持つ津谷キャンプ場や、子供に人気のある木の遊具で遊べるトムのわんぱく広場や野鳥の森、テニスコートなど、充実した施設も自慢。
備前長船は平安時代から現代まで歴史がある刀剣の産地として名高い。特に鎌倉時代から室町末期にかけて多くの刀鍛冶が住み、福岡一文字をはじめとして数々の名刀を作り出した町として知られている。そんな町ならではのところで、刀剣を集めて展示したのがこの博物館だ。
「西の尾瀬」と呼ばれるこの湿原は、池を取り囲む約3万6000平米のエリアに300種類を超える植物が自生している。いつも静かな湿原も、春から秋は様々な植物が花開いて、にぎやかになる。5月に黄色い花を咲かせるリュウキンカ、7月〜9月の紅色のオグラセンノウなどが、目を楽しませてくれる。