商家の町並み
滋賀県東近江市五個荘金堂町
金堂地区は、東西約600m・南北約500mの範囲にあり、戸数200戸余りの集落で、重要伝統的建造物群保存地区に選定され、江戸末期から昭和初期にかけて活躍した五個荘商人の豪壮な邸宅が建ち並び、門・板塀・土蔵などが広大な屋敷を取り囲んで、閑静な邸宅街を形成している。主に、主屋は切妻・瓦葺・二階建または平家建で、主屋以外に蔵・離れ・小屋・長屋(物置)などがあり、そのうち町並みを最も特徴づけているのは土蔵だ。土蔵は白壁のものが多く、ときに腰に舟板を張ったもの、なまこ壁にしたものもあり、白壁とのコントラストが美しい。地区内にある大城神社・弘誓寺ほか三カ寺や多くの樹・水路などが町並み景観を引き締める効果を果たしている。