全日本の観光地へ
秋田佐竹藩二十万石のお城・久保田城址。桜とツツジの名所で、夏の睡蓮も見事。2000年の眠りからさめた大賀ハスが堀一面に咲く。入口には東海林太郎の歌碑があり、スイッチを入れれば「国境の町」などの歌が流れてくる。お城は明治時代に焼けてしまったので、今は城址の回廊が散策コースになっている。
今で言う写真やブロマイドのような存在だった浮世絵は常時80点、切手は1000枚程度を展示。子供も楽しめるようにディズニーやふるさと切手コーナーもある。髪の毛一本まで精巧に表現されている浮世絵は、色もきれいで、130年以上も前に刷ったものとは思えない。2ヵ月毎にテーマを変えて展示している。
生態系公園は秋田の自然をモデルにして作られた野外公園とランやハイビスカス・ブーゲンビレアが咲く熱帯鑑賞温室が人気。広々とした野外公園では自然体験や植物観察、またゆっくりと散策ができる。一年中熱帯の珍しい花々が咲く観賞温室ではハワイ体験が楽しめる。秋田ではここでしか見られない植物も多い。
牧場と山が見渡せる眺望がすばらしい浴場で、周辺の人たちに人気が高い。サラリとした塩化ナトリウム泉のクセのないお湯で、サウナや寝湯もある。風呂上がりは大広間で簡単な食事ができ、ハタハタ寿司や切り込みという珍味もある。低料金で楽しめるところがいい。隣は牧場だから、たまに牛の姿も見える。
芝生に覆われたなだらかな丘、鹿落としの岬、鬼の俵ころがしといわれる荒々しい磯。この、やさしさと豪快さを備えた風景が魅力だ。1898年に建設された灯台は入道崎のシンボル。この北磯から鵜の崎までの海岸線は絶好の磯釣り場だ。海底透視船に乗れば、男鹿の海と海底の神秘的な魅力を堪能できる。
眺めが良く青森県境まで遠望できる場所。神秘的なエメラルド色の一ノ目潟、二ノ目潟という、見た目は丸い池だが学名はマールという珍しい火山湖もある。潟の向こうに見える戸賀湾も実は同じような火口湖だったという。男鹿で地球の不思議を体感しよう。4月〜11月は秋田中央交通定期観光バス有(予定)。
天然の秋田杉を使用したわっぱ作りの体験ができ、18cmの盆ならだいたい2時間ぐらいで完成。店内には小判型弁当漆塗り(3600円)や七寸おひつ(9000円)、コースターセット(2000円)などが並んでいる。わっぱのお弁当箱は蒸気を飛ばし中に水滴が溜まらず、冷めても美味しくごはんが味わえる。
地元鹿角では室町時代から伝わる伝統的な郷土料理『けいらん』。お吸物に鶏の玉子に見立てた白玉の餅が浮かんでいる。餅の中には胡椒が効いたクルミ入りの餡が入っており、それが不思議に舞茸風味の汁に合って美味しい。もとは精進料理のご馳走だったとか。お土産セットも売っており地方発送も可(要問合)。
400年前から開かれている人情あふれる朝市には、近郷近在の農家の人たちが持ち寄った採れたての山菜やリンゴなどを、「これなんぼ?」「まげるがら、買ってくんだい」と、やわらかな感じの方言がいき交って、思わずいろいろと買ってしまう。近くにはお伊勢堂という井戸があり、ここの水もおいしい。
八幡平は高山植物の宝庫。春は雪解け水の中で清楚な花を咲かせるミズバショウ。夏はニッコウキスゲ、キンコウカ、チングルマなどが一斉に花を咲かせて別天地のよう。秋はブナの黄葉とエゾヤマリンドウの黄色の絨毯。ラストフロンティア(最後の大自然郷)と呼ばれるのも納得。急勾配がないので散策に最適。