全日本の観光地へ
かつて豊前国第一級の要害山城と呼ばれた松山城は、半島状の小山の山頂にそびえ、斜面には土塁や横堀も施された難攻不落の城だったとみられている。また当時は珍しい屋根瓦付きの門や建物があったとか。現在は小山の麓から山頂までが遊歩道として整備されているので、手軽な散策コースとして親しまれている。
Jリーグチーム・アビスパのホームスタジアムをはじめ3万人を収容する陸上競技場、センターコートを持つテニス競技場など、国際試合にも対応できるスタジアムがゆったりと点在している。また緑がいっぱいの園内では森林浴も楽しめるので、気軽な散策にぴったり。別名「博多の森」とも呼ばれている。
9世紀頃の日本に3ケ所だけ設けられた外交の窓口の一つが「鴻臚館」。その建物跡や復元模型、大量に出土した焼物などの遺物が展示されている。なかにはガラス製のコップやイスラム産の焼物といった西アジアの物も含まれており、1000年以上も前の人たちが幅広い国際交流を展開していた様子がしのばれる。
福岡都市圏をはじめ全国各地に供給される魚介類が大集合してくる鮮魚の卸売市場。その中心となる建物がここ市場会館だ。日本で獲れる魚の特徴から市場のしくみまでを紹介している「魚(うお)っちんぐプラザ」や最上階の「展望プラザ」へは自由に出入りOK。魚の情報や文化を気軽に学べる人気のスペース。
福岡藩黒田家の御用商人として創業した石蔵酒造が、歴史ある酒蔵を開放して、地酒の試飲や博多の美味の販売を行っている。ここでは酒造りの過程を紹介するビデオの観賞(10分)や、かつて酒造りに使われた道具類の見学ができるが、一番人気はしぼりたて生酒の試飲。希望すれば瓶詰めでの販売もしてくれる。
メバル、アジ、スズキ、チヌ、メイタ、クロ、ヒラメと年中多彩な魚が釣れる釣り専用の桟橋。博多湾の沖へ386メートルも突き出ているため本格的な釣りを楽しみたい人にもおすすめ。釣り竿の貸し出しやエサの販売を行なっているほかスタッフが初心者の指導もしてくれる。管理棟展望室からの眺めも抜群だ。
博多湾に浮かぶ島の博物館。島ならではの自然(貝類や鉱物)や歴史、能古出身画家の絵画まで、能古島に関わるものを展示。敷地内には江戸時代の能古焼古窯跡(福岡市指定文化財)等もあり、見所の一つだ。また、金印を鑑定した亀井南冥と、その一族五世にわたる資料や書画、掛軸等を収集展示している。
博多湾にぽっかり浮かぶ能古島は季節の花が美しく咲き乱れるレジャースポット。その能古島へ渡る唯一の交通手段がこの渡船だ。毎時約1便(往復)が運航しており自転車や車(1540円〜)ごと乗り込むこともできる。乗船時間はわずか10分と短いが、デッキから百道一帯の美しいビル群を眺めるのも楽しい。
福岡市の中心に位置し、総面積約3万1000平方mの広さをもつ、県市民の憩いの場。石柱や礎石など旧県庁舎の遺物を生かしたアプローチ広場、約6000平方mの芝生広場、噴水広場などからなる緑地空間は、平日はビジネスマン、休日はカップルの姿が目立つ。地下は公営の駐車場となっておりアクセス抜群。
宮地嶽神社の裏手に広がる一帯には、全国各地から移築・復元された古民家が、四季折々の花や木立に囲まれてたたずんでいる。富山県の合掌造り民家、熊本県の二棟造り民家、佐賀県のくど造り民家、福岡県小郡市の鉤屋造り民家など5棟が、まるで時の流れが止まっているかのような風情を漂わせている。