錦織神社
大阪府富田林市宮甲田町9-46
近鉄長野線「川西」駅から北へ約500m行くと錦織神社がある。このあたりは旧錦織(にしこおり)郡で、古くは錦部郡(にしこり)と呼ばれたところ。浪速からの水路を経て大和の都に通じる重要なルートだったため、大陸文化が伝えられ、「和名抄」(平安時代に編纂された辞書)にある百済郷という名の集落があったところと言われている。「爾之古里」の表記が後に錦部郡となったとも、百済より渡来した織物の技術を持つ人々が住みつき綾錦織等を朝廷に献上していたため、錦織という地名が発生したとも伝えられている。本殿は正平18年(1363)の創建。総檜皮葺の3間入母屋造りの漆、丹塗、彩色が施された華麗な建物で、左右の摂社とともに、国の重要文化財に指定されている。