西願寺阿弥陀堂附厨子
千葉県市原市平蔵1360
創建時の阿弥陀堂は、上部は全て金箔塗り、下部は朱塗でまばゆいばかりであったことから、平蔵の光堂と呼ばれている。平蔵城主・平将経が鬼門守護のために建立したといわれている。昭和2年の解体修理時に発見された墨書から、明応4年(1495年)、鎌倉の名人大工・二郎三郎により建立されたことがわかった。本堂は正面3間、側面3間、茅葺の寄棟造り。軒回りは二重の扇垂木で、軒の出が深く三手先詰組とともに美しい構成になっている。逗子も堂と同じ様式の創建当時のもので、堂と合わせて重要文化財に指定されている。