大阪ガスビル
大阪府大阪市中央区平野町4-1-2
地下鉄淀屋橋駅から南へ徒歩5分、御堂筋に面した角地に白と黒のコントラストが美しい通称・ガスビルが建つ。昭和8年(1933)オープン。設計者は「大阪倶楽部」や「高麗橋野村ビル」などを手がけたことでも知られる安井武雄氏(1884〜1955)。8階にあるガスビル食堂は、ビル開業と同時にオープンし、いまも営業を続ける名物レストランだ。東京の帝国ホテルからシェフを招いての欧風料理は、当時の庶民の憧れの的だった。特製ガスビルカレーやハヤシライスなど、昔ながらのお馴染みメニューも健在。ビル1階にはガス器具展示場やホール、最新のガス調理器具を使った料理講習室などもある。建物は平成15年(2003)、登録有形文化財となった。